2013年6月30日日曜日

FT-757GX Repair 修理 (1)


*FT757の修理を時々お問い合わせ頂きますが、申し訳ございません、現在FT757の修理は対応しておりません。基板及び部品の劣化が激しく、修理しても、すぐに他の場所で不具合が起きます。

YaesuのFT757GXを久しぶりに入手
Yahoo Auctionで動作未確認で12K也
出展時の写真では長い間放置されていたような外観でいかにもジャンクっぽい感じ
FT757は過去数台オークションで入手したが25年の歳月で部品や基板の劣化が多い。
完全動作品はよほどコンディションの良いラッキー賞的存在かと。
到着後、電源ラインをテスターでチェックしてからパワーを導入(古いリグは必ず導通チェックを行ってから)
とりあえず電源は入り、受信ノイズが聞こえたので第一段階はクリア

次に送信動作、PTTを押しても受信のまま、送信に切り替わらない
まあこんなもんである、
カバーを外し、アンプユニットを目視チェック
まずプリドライバー用電源の3端子REG7808のモールドが割れている(大電流が流れてぶっ飛んだ跡)が見えた(蜘蛛の巣もHi)

I got junk FT-757GX by Yahoo Auction won JPY12,000 (approx USD120)
Looks long time leaving without power ON.
I repaired some FT-757 before, most of them were problem on electrical components and PCB itself.
It is very few chances to get perfect working condition these days.
My FT-757GX was OK for receiving but nothing work at transmitting.
Mostly like this..
Opened cover and checked final unit.
First, I found regurator IC 7808 for predriver(2SC1971) was broken by suerge current.



続いて電源ラインのタンタルC24がショートで破損した跡を発見
おそらくタンタルがショートして、電源ラインのTR類がダメージを負ったと思われます


まずはアンプユニットを取り外して破損した部品(予防を含めタンタル全て、電源ラインの7808、PTT回路TR類)を良否確認しながら交換



アンプユニットはいつもシリコングリースであちこち白くなってしまうので苦手

基板を外してから更に2SA1012と2SC458のB-C間に接続されているR37が焦げているのを発見

結局、タンタル全てと2SA1012、7808REG、2SD808、2SC458D、R37(1K)を交換。
2SD808、2SC458Dは手持ちのTRから同等品を選別して交換した、他は偶々あった同じ型番を交換。
交換後、再度組み込んで電源ON、送信用電圧が出ているかテスターを当てようと思っている間にリレーが高速ON&OFFを繰り返す音が出始めた。この症状は古いリグでよく起きる現象でリレーのサージ防止用のダイオードのショート
古いリグは一か所治すとすぐ次の症状が出ますHi
再びアンプユニットの配線を外して(沢山のネジも)、ダイオードを交換、再度組み立て(フーッ疲れる)
ダイオード交換後、再度電源ON、各端子のTX+電圧をチェック、「あれっ、出てない!」
3か所あるTX+端子のうち、2ヶ所出ていません。

原因はパターンの劣化で、ジャンパー処理にて対処
(ちなみにダイオードショートが原因で2SA1012が再び破損、部品箱に1個だけ残っていたのでなんとか無事交換)



もうこれでOK!と安堵しながら、再度組み立て、電源ON、今度は無事送信モードに切り替わり、フロントパネルの送信(ON AIRの赤いLEDも点灯)
パワー計を見ると、「あれっ!」パワーが出ておりません!
RFプローブでチェックすると2SC1971の入力電圧より出力電圧が少ない(殆ど無い)ではありませんか
早速手持ちの虎の子(残り2個)の2SC1971と交換。外した1971はHfeが7しかありませんでした


2SC1971も交換したし、もう大丈夫と思いながら再度組み込み、パワー計を接続してPTTをON!
「あらっ?」、まだパワーが出ましぇん!、WHY?
RFプローブでチェックするとやはり2SC1971の入力ではOK,出力が殆どありません
NFB用の緑色のインダクターの劣化を疑ってLCRメーターで測定しましたが定格通り3.3uH
回路図を再度見るとエミッター抵抗4.7オームが入っています、まさかと思いつつ外して測定すると、なんと18Kオーム近くあります。4.7オームから18Kオームに経年変化していたのでした。これではゲインが下がってパワーが出るはずありません。見たところ外観上は問題なさそうですが、しっかり抵抗値が変化してました。


新しい4.7オームに交換し、無事100W出力が出るようになりました。

交換した部品たち


実はこれで終わりではありません
無事送信できるようになり、パワーも出るようになりましたが、AM、FM、CWモードではOKですがSSBではパワーが全く出ません。どの辺が原因なのか大体想像できていますが、一筋縄では行かないFT-757、まだ結構手がかかりそうです
あー、(入札)辞めときゃよかった、と今更思っても遅い、のんびり直します

2013.7.7追記
さて修理でも再開しようかと思ったらSSBモードでも送信できた。
But若干キャリアポイントがズレているようである。
あと受信プリアンプのスイッチを入れるとノイズ増大、2SK125の劣化だろうか
今週末はフロントパネルを軽く清掃して終わり





2013年6月27日木曜日

50Mhz AM Receiver LMF-501 (3)

忙しくて全然試作できずにいるLMF-501を使った50Mhz AM Receiverですが回路を再び変更
IFTは特に入れなくても問題無いことが最近のネット情報でわかったので取りました
参考にした回路には跳ね返り防止でIFTが入っていましたが無くても支障無いようです
早く試作したい


にほんブログ村 その他趣味ブログ アマチュア無線へ
にほんブログ村

2013年6月19日水曜日

2013年6月9日日曜日

7MhzDC受信機とAYU40の接続 (その4)AFミュート&完成!

Mix-AF基板のQ1(2SC1815)、R8(1K)、T+端子を追加。 (T+端子はパターンが表しかない為、隙間からハンダをなんとか付けました)
R7(10K)は不要(取り外し)

又2SC1815のエミッタGNDパターンがつながっていないのでジャンパー処理が必要です(下記写真)


送受信切り替え時のクリック音が気になるので気休めにダイオード2個をAF出力に追加


Mix-AF基板のT+端子とAYU40のTX-B(送信時+電圧出力)を接続します。
↓↓やっと完成しました!


DC受信機用プリント基板(2枚、1セット)は現在4セット残っています。
(ご希望の方はコールサイン@gmail.comまで)

7MhzDC受信機とAYU40の接続 (その3)送信時700Hzシフト

AYU40を送信時に700~800Hzシフトする為の回路

TX-B端子(送信時+電圧出力)を1Kオームに接続します。

ピンヘッドを利用してなんとか追加部品を装着しました


送受信の調整は別のリグを用意(当局はFT817を使用)
FT-817で送信(使用水晶周波数7.010Mhz)、DC受信機で受信してトーンが700HzになるようにAYU40のトリマーを調整(元からある方のトリマです)。(FT817のサイドトーンと音色が同じになるように調整すると簡単)。次にAYU40を送信してFT-817で受信、同じくトーンが700HzになるようにAYU40の追加したトリマを調整(この時もFT817のBKINを解除してキーダウンしながらサイドトーンを利用すると簡単)。これで送信時シフトの調整は完了。

2013年6月8日土曜日

トラ技7月号

トラ技7月号が届きました。
今月はPSoC特集、PSoCを使ったSDRの記事が興味深い。

2013年6月2日日曜日

7Mhz DC受信機とAYU40との接続(その2)電源ラインの変更

Local信号(Tr1)用の電源ラインとKeying回路(Tr2)用の電源ラインを分けます。
今回は送受信切り替えにAYU40のフルブレークイン回路を利用しますがオリジナルはLocal(Tr1)とKeying(Tr2)の電源ラインが共通なので分ける必要があります。(Local信号は受信時も使用する為)。

↓C6(0.1uF)とL2への電源ラインのパターンをカット(赤丸、マジックで線が書いてあるところ)


基板裏側でC6,L2のパターン(Tr2 keying用)とTr3(2SA1015)のコレクター端子(TX-B端子も同じ)をジャンパー線で結ぶ。
↓黄色線


+12V端子の+と+B端子の+を接続する。(Local信号Tr1用の電源ライン)
↓赤色線


<その他>

電源(Vcc)は+12V端子へ接続(+B端子と+12V端子はジャンパーされているので+B端子でもOK)
リレーは使用電圧に合わせます。

<Key端子について>
基板上側のKey端子(Tr2のKey端子)はGNDに接続(Key端子をジャンパー)します。
基板下側のKey端子に電鍵を接続します。

<基板右側のTX, RX, ANT端子について>
TX端子はANT端子とジャンパーします。(送信出力をリレー端子に接続する為)
RX端子はDC受信機のANT端子へ同軸ケーブルで接続します。

リレー下の「アンテナ」端子へ使用するアンテナを接続します。

これで一応、送受信の切り替えは可能となります。

次回は送信時800HzシフトとLM386ミュートの予定です。

7Mhz DC受信機とAYU40との接続(その1)LO信号

AYU40との接続で受信機用のLocal信号取り出しは下記になります。


↓R3(330オーム)を基板裏側へ移動


↓もともとR3が付いていた場所に1Kオームの抵抗と0.001uF(102)を直列に接続したものを挿入。

CAL端子をLocal信号取り出し端子として使います。

2013年6月1日土曜日

50Mhz AM Receiver LMF501 (2)

前回書いた回路図を再考して部品数を少なくしてみました。あとは試作してみて変更が出てくるかと思います
I have amended my 50Mhz AM receiver circuit diagram as possible as less parts. I believe I will need some changes at building.

7Mhz DC受信機(ちょっと改)音量

僅か2m室内ビニール線ANTで聞いているせいか感度、音量が小さいので少し音量アップしようと部品定数を変更してみました。
C3(4.7uF), C6(4.7uF), C11(100uF)を全て220uFに変更
C8(104)を外してジャンパー線にします。
これにより少し音量がアップしてちょうど良い感じになりました。