2018年7月22日日曜日

QCXとGPS受信機QLG1を使ってWSPR運用

QCXトランシーバーにGPS受信機QLG1を接続してWSPRを運用してみました
下記私がトライした時の参考です(試す場合は自己責任でお願いします。オリジナル取説を必ず一読下さい。何かあっても当局では責任持てませんのであしからず)

QCXトランシーバー側の設定
6.1.Beacon modeをONにする
左側ボタン(Select)を長押しするとメニュー表示になります。
 ロータリーエンコーダーを回してメニューの中から「6.Beacon」を選んで左ボタンを押します。最初に6.1 Beacon OFFと表示されるので左ボタンを押しますとOFFの下にカーソルが点滅するのでロータリーエンコーダーを回してONに切り替えます。右ボタン(Exit)で再度メニューに戻ります。

6.2.ModeをWSPRにする
  ロータリーエンコーダーを回して「6.2Mode」にします。
ビーコン運用時のモード設定です。
 CWになっているのでWSPRに変更します。
 変更ボタン操作は上記1.Beacon mode をONにするを参照下さい。

6.3. Frequencyを設定する
  ロータリーエンコーダーを回して「6.3 Frequency」にします。
  変更ボタン操作は上記1.Beacon mode をONにするを参照下さい。
  (数値はロータリーエンコーダーを回して変更します。)

    私のQCXトランシーバーは7MHzバージョンなので「7.040.000MHz」に設定。
 実際に運用した時は少しずらして「7.040.110MHz」に変更しました。

 各バンドの周波数は下記の通りです
6.4 Frameの設定
WSPR送信を何分おきにするかの設定ですが10分がデフォルトのようです。
試しに5分に変更したら設定エラーが出たので10分にしてあります。

6.5 Startの設定
送信開始時間の設定です。毎時何分から送信を開始するかです。
デフォルトは「00」で10分毎に送信するので
スタートが例えば10時10分、その後は10時20分、その後10時30分、10時40分、10時50分と10分おきに送信します。

6.6 WSPR CALLの設定
WSPRで送信する時のコールサインを設定します。

6.7 WSPR locator グリッドロケーターの設定
自局運用場所のグリッドロケーターを設定します。GPSモジュールを接続していると自動更新されるようです。

6.8 WSPR Power 運用出力の設定
QCXトランシーバーの出力を設定します。
これはWSPR受信レポートに表示されます。
下記数値しか設定できませんのでご注意を。
私はエラーメッセージが出て気づきました。
0, 3, 7, 10, 13, 17, 20, 23, 27, 30, 33, 37, 40, 43, 47, 50, 53, 57, 60dBmの数値しか入力できません。他の数値も入力できますがメニューを閉じた時にエラーメッセージが出ます。私は33 (2W)に設定しました。

6.9 Set time 時刻の設定
時計時刻を設定します。
私はGPSモジュールを接続して使用するので自動的に時刻が設定されます。
ですから特に変更せずそのままにしておきました。
GPSモジュールを接続して使うと電源ONの度に衛星信号を受信して較正してくれます。但し電源OFFすると時刻だけメモリされず次回運用するときに再び自動較正させます。(不思議な仕様ですが毎回自動で較正してくれるのでいいか...)


QCXトランシーバーとGPSモジュールを接続する
GND-GND, 5V-5V, TX-RXD, PPS-PPSの4本を接続します。

ビーコンモードがOFFのままGPSモジュールを接続してQCXとGPSの電源を入れるとQCXは送信しっぱなしになります!!
私はこのことを知らずにやってしまい、ファイナルBS170と送受信切り替えFETを飛ばしました。ビーコンモードがON設定になっていると電源ON直後は送信しませんが時間が来ると(6.4 Frameで設定した数値=10分後)ビーコン送信開始しますので注意ください。

GPSモジュール接続時でビーコン送信させたくない場合は右ボタン(Exit)を電源投入直後に押せばビーコンモード解除できるようです。
追記2018.8.4 
右ボタンでWSPRモードを解除してもGPSユニットが接続されているとすぐに送信状態になります!!



GPSモジュールを接続した後、衛星を補足したら(GPS基板のLEDが点滅する)QCXトランシーバーのリファレンス周波数(20MHzと27MHz)が較正できます。


8.11 Cal ref osc 27MHzリファレンス周波数の較正
メニューから8.11 Cal ref oscを選択して左ボタン(Select)を長押しすると右上にハートのマークが点滅して較正開始します、点滅が消えたらボタンを離すと「27.003,968 Done !」のように表示されて較正完了します。簡単ですよ~

当局のQCXトランシーバー27MHzリファレンス較正後です


8.12 Cal sys osc 20MHzシステム周波数の較正
メニューから8.12 Cal sys oscを選択して左ボタン(Select)を長押しすると右上にハートのマークが点滅して較正開始します、点滅が消えたらボタンを離すと「20.007,191 Done !」のように表示されて較正完了します。
 当局のQCXトランシーバー20MHzシステム周波数較正後です


8.13 GPS dataで現在補足している衛星の数と平均信号強度が見れます。
下記は当局の受信状況で「t12」衛星12機、「s23」平均信号強度23を表示中

近所のキャベツ畑から運用してみました
モービルホイップに2Wでの運用です

送信周波数は7.040,110MHz



2局からレポート頂きました

24H運用するとDXにも補足されるチャンスがあると思います
自分の電波がどこまで届くかわかるのは楽しいですね
QCXトランシーバーとGPSモジュールを接続すればパソコン不要でWSPRが楽しめます。

おわり

2018年7月7日土曜日

QCX 7MHz トランシーバーキット製作

QRP Labsの QCX 7MHz CW (5W)トランシーバーキットがようやく完成した
(と言ってもケース入れはしていないが)
購入したのが昨年12月なので半年以上かかってしまいました

私は7MHzバージョンですが3.5MHz, 10MHz, 14MHz, 18MHzバージョンもあります。



IQバランスが取れなくて苦労
部品差し間違え、ハンダ付けミス、部品自体の不良などを疑いましたが
PLL IC Si5351A基板実装時(リフロー処理時)にピン同士がブリッジしていたのが原因でした。Si5351のピン間を拡大レンズでよく見るとなんとなくつながっている部分があり、半田コテで拭いて綺麗にしてあげたらあっけなく直りました。
キット購入時には既に基板に実装されているので疑う余地も無かった。
ネットで検索すると意外とこの手のトラブルが多いようです。
基板は中国で作っている?のかなあ
半田ペースト印刷⇒部品実装⇒オーブンというリフロー処理だがこれから製作する方は実装されているICピンを拡大レンズでよく見てチェックされることをオススメします。
週末だけの作業で早い人ならば1ヶ月もあれば完成できるのではないでしょうか。

唯一大変なのはT1コイル巻かも

トップBPFの調整(Cトリマー)、I-Qバランス調整、Phase Lo調整、Phase Hi調整を行って完了ですが当初PLL ICピンブリッジのせいでIQバランス調整が全くできずにダブルビートで信号を聞いていました。R27,R24,R17を交互に調整して最小点(ヌル点)に合わせます。

当局のQCXは12V時に約3W程度でした。
2SC1815みたいなトランジスタ3個パラでよくこれだけのパワーが出るなと感心しています。
E級増幅の威力でしょうかファイナルTRは全然熱くなりません。

PSN復調は柔らかい音色でいい感じ
CWフィルターもキレキレ
内蔵エレキ―のフルQSKスムーズ
メモリーキーヤー
一応CW符号デコード機能付き
消費電流少ないのでバッテリー運用にgoodかも
VFO A/Bあり、RIT機能付き
ビーコンモード、WSPR用GPS機能(オプション)
などなど取説読み切れていない。。。


モービルで運用しています。
QRP 3Wでも良く飛びますよ~


短期間の運用ですが唯一気になったのはAGCが無いのでイヤホン受信中に急に強力な信号が入ると音が大きくなって耳が痛いです!
外部スピーカーの使用を推奨します。

QCXトランシーバーは価格も49ドルと安く、色々な機能が満載されていて世界的ヒットとなりました。1年ほどの間に2500台以上が販売されたようです。
キットは大変丁寧な取説が用意されています。(QRP Labsサイトからダウンロード)
なんと138ページもあります。全部の機能をまだ把握しておりません。

オプションのGPSキットも購入して製作しました。


まだ試していませんがQCXと接続してWSPR用のビーコンを出してネット上でどこまで電波が飛んでいるかわかるようです。
これも最初失敗してしまい、QCXと接続すると送信しっぱなしになります。ダミーロードつなげていなかったので長時間解放状態で送信してファイナルTRと送受信切り替えTRを飛ばしました。壊したTRは中国から通販で購入するはめになった(価格10個200円くらいで安いですが...)

今は裸のまま使っている、どこかショートさせて壊しそうなので早くケース入れしたい

(おわりーとりあえず完成編)

追記(完成写真)

タカチYM-150へ組み込みました。





GPSユニットも接続可能

QCX1号機は今は手放してしまい手元にありません。





2018年7月1日日曜日

Yaesu FT-900をゲット

もう1ヶ月以上前になるが八重洲FT-900をオークションで入手した
出品者アラート入れていて実は狙っていたのだ
この出品者が不思議なことに程度の良さそうなFT900を複数回に渡って即決2万円で出品しているのを幾度となく目撃、瞬殺で落札されていて毎回逃していた
そんなことを数回繰り返した後、アラートメール着信と同時にアクセスして速攻で即決入札して落としたのがこれ
モノが届いて箱の中に入っていた1枚のメーカー修理保証書なるものを見てピーンときたがあえてここで書くのはやめておこう
オートアンテナチューナーも付いて操作もしやすく気に入ったので
しばらく愛用します


BAOFENG UV-5R

以前から興味のあったBAOFENG UV-5Rを入手した
Aliexpressで出店している中国の業者から購入したのだが
今回はえらい目にあった
初回購入ショップは違う商品、しかも安いおもちゃみたいなモノを送ってきた
Aliexpressへすぐに連絡して返金、間違った商品は返却不要という対応をしてもらったがしばらくAliexpressで買う気力が無くなった
間違えて送ってきた玩具トランシーバーはローカルさんへ
1ヶ月ほど気力が戻るまで時間が空いたが再度別の業者へ発注
一応評価5.0の信頼できそうな業者へ発注し無事入手できた
迷彩色のUV-5R



この他に充電器とマイク付きイヤホンが同梱されている
いまのところレピーター、ポートレディオ(横浜、川崎、千葉が聞こえています)、地元FM横浜などを聞いています。ラジオ代わりになっちゃってます。

Aliexpress通販価格は3300円(送料込み)くらい、注文して約2週間後に届きました
秋葉原のAitendoさんで3980円位で売っているのを見たので
すぐに欲しい方はAitendoさんで入手するのも良いかと思います。

2019.8.27追記
1年ほど受信専用(横浜ポートRadio)で使っていましたが混変調に弱いことがわかったので手放しました。やはり日本製のちゃんとしたハンディ機がベストですね🐱

LPFユニットほぼできた

LPFユニット(7, 10, 14, 21, 28MHz) 5 Band分のLPFパーツ取付完了
リレーも取り付けた
リレー電圧が12Vなので13.5V入力の場合は51Ωの抵抗を入れるのを忘れずに。。。



昨年製作したRFアナラーザーで特性も計測してみた(7MHz用)
8MHz付近から減衰しているのがわかる

このRFアナラーザーも作りっぱなしでケース入れしていないので早くケース入れしなければ。。。