2023年5月3日水曜日

7MHz SSB トランシーバー

2023.5.15追記
表と裏のパネル基板がJLPCBより届きました。最近は最安値送料の配達も早いですね。Sメータの窓とバリコン軸穴のところを少しだけヤスリで舐めました。プリント基板加工誤差範囲なのでデーター修正はせずに次回も同じデーターで発注します。

キャリア抑圧も取れて変調がかかっているようです。

(以下本文)
トランスバーター基板が完成してジェネレーター基板と配線。
7MHz SSB 出力約0.5W~0.8Wトランシーバーが完成しました。
VXO可変範囲は7.090MHz~7.148MHz (約60KHz)

1.受信部は修正無し、室内30~40cmビニール線でもオールJAコンテスト局がよく聞こえました。

2.ファイナル2SC1815 x 4パラは熱暴走してしまい、パワーが出なくなるトラブルに遭遇。2SC1815はヒートシンクが必要でした。ダイオードD3(1N4148)もヒートシンクに接触させて熱結合しました。

3.SA612ミキサー出力用ポストアンプQ1(2SK241)のBPF調整時に発振して手こずりました。BPF(T1、T2)を出力ピークに合わせようとするとブーっと発振。
ピークを外せば発振停止するのですが本来の性能とは違う結果になります。
最終的にはQ3ドライバー2SC1906を2SC1815GRへ変更してエミッタ抵抗R14とパラに入れてあるC26(0.01uF)を外してみたところ発振せずにBPFをピークに合わせることができました。7MHz用としては2SC1906はゲイン過多だったようです。別のバンドで製作した場合は状況が変わるかもしれません(例:50MHz用など)。

4.セルフ発振対策としてその他の定数を若干変更しました。(修正回路図参照)

5.ジェネレーター基板のマイクアンプ部のローパスフィルタR16(6.8K)、C25(0.022uF)は外しました。当局の地声がトーンが低いためローパスフィルターを入れると余計聞き取り難い状態になるため(自作機の場合、いつもマイクLPFは不要でした。)
但しこのLPFを外すと回り込みしやすくなるので注意。

6.口笛ではピーク0.5~0.8Wくらい出ますが音声で話した場合は0.1~0.3Wくらいの軽い変調で送信します。

テスト中の基板(下がジェネレーター、上がトランスバーター)

ダイオードD3(1N4148)はヒートシンクへ接触させてサンハヤトの放熱用シリコーン(SCH-20)を塗布しました。2SC1815 x 4とヒートシンクも同じシリコーンを塗布。
ヒートシンクサイズは25 x 16.5 x 16 (21.2℃/W)サトー電気LEX16P16-25Bを購入。


修正後のトランスバーター回路図(2023.5.14 Updated)


基板デザインも修正しました(下記1~5)
1. ヒートシンクを2SC1815 x 4の上に載せられる様に位置をずらしました。
2. ヒートシンク固定用ピン、又はワイヤー、ひもなどを利用してヒートシンクを固定できるようにスルーホールパッドを4か所追加。
3. 外付けでリニアアンプを接続/連動するための送信電圧(T+)を印加できるようにJ10(T+)端子とLPF回路にDC電圧が流れないようにC50(0.01uF)をLPFトップに追加。
4. 送信回路のレベル調整用にQ1(2SK241)とQ3(2SC1815 or 2SC1906)の間にATTパッドを追加。
5. Q1(2SK241)電源供給用のパターンをT1(FCZ-7)コイルのセンタータップ(3ピン真ん中)へ接続(R3, 100Ω)。(ホット側へ接続していたが異常発振しにくいセンタータップ接続に変更)
6. RFメーター(送信中の変調確認用パワーメーター)はR27の1KΩから2.2KΩへ変更。


2023.5.14 Updated






パネル基板(TUNEバリコン、AFボリューム、Sメーター、PTTスイッチ取付用)とバックパネルを製作して完成予定です。

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