2021年10月10日日曜日

AM受信機(LA1600) & 送信機回路(10mW)

2023.3.10追記
申し訳ありません、TX、RX基板の頒布は終了致しました。


AM受信機とQRPp送信機の回路図と基板をKiCadで書いてみました。
いつもの100mm x 100mm基板(PCB製作は未定)
27MHz/28MHz(実験用)や50MHzにバンドコイルの変更で使えそうです。


 

2022.12.15更新
受信機のみで2面付けデザイン、それに伴い回路図と基板の部品リファレンス番号も修正しました。







50MHz用に回路図修正
(画像をクリックすると拡大)


パーツリスト(50MHz用)セラミックフィルター、FCZコイルなど殆どの部品はサトー電気さんで入手できると思います。





2021年9月23日木曜日

7Mhzダイレクトコンバージョン受信機の製作


★キット頒布とNewバージョンの記事はこちらをクリック 
受信部ミキサーへのLO信号レベルを調整してセルフ発振しないギリギリのレベル約-20dBmにしました。C13を3PF→8PFに変更(基板裏に5PFを追加)
受信感度は-123dBmくらいです。
同じ条件で自作シングルスーパー受信機を測定したところ-153dBmでした。
(TinySAのSG出力を利用して測定)

※使用環境によりセルフ発振する場合はATTボリュームを調整するか
C13を少し小さくします。
C13を6PFにすると感度は約-110dBmくらいです。


Elecrowに発注した基板が届きました。(9月14日)

回路を再掲(ビギトラAM/SSB編より)


Kicadの3D画像(部品搭載の参照用)

部品リスト
ポリバリコンはFM用が入手が難しくなりAM用2連バリコンの容量が小さい側(約60PF)を使用しました。可変範囲は7.000MHz~7.150MHzくらいになりました。
FCZコイルはサトー電気(横浜店)にて購入。抵抗、コンデンサ関係はAliexpressで中国より個人輸入(この中国製セラミックコンデンサに後で泣かされることに...)。


セラミックコンデンサ、抵抗、LM386、TRなど粛々と半田付けしていきます。
早い人なら数時間で基板半田付けは完成するでしょう。
私は毎日少しずつ作業して数日かかりました。
TinySAで発振周波数と出力レベルを確認します。
2倍高調波が出ていますね。


T1コイル(発振回路)で可変帯域が下限7.000MHz~上限約7.145MHzくらいになるように調整しました。
VFO出力のカップリングC13は10PF、56PF、100PFと色々試しましたが結局最後に3PFに戻しました。AM用2連バリコン60PF側を使用してもC2(15PF),C3(33PF)は回路図通りでOKでした。

完成後、全く受信音がしないのでデバック作業に手間取りました。
Qダンプ抵抗を外したり、Cカップリングコンデンサを色々変えたりしましたが全然わからず数日費やしてしまいました。ふとAFローパスフィルタのCを外したら発振するものの受信できるようになったので念のためLCRメーターでチェックしたところ何と不良品でコンデンサが抵抗になっていました。
部品を交換したら全く問題無く受信できるようになりました。
中国製の部品は注意しないとだめですね。

動作確認のため駐車場の車からモービルホイップで受信してみました。


アンテナはコメットのHR7、長さ約2mです。

フロントパネルとツマミ類を取り付けて完了です。



50㎜×100㎜サイズの板があればいいのですが100㎜×100㎜しかないので後日カットして接着剤で取付予定、カマボコ板がちょうどいい感じです。 



前回製作したシングルスーパー受信機と比べると半分のサイズなのでコンパクトです。

まだ製作したばかりですが受信音はダイレクトコンバージョン受信機らしい聴きやすい音色です。接続するアンテナにかなり左右されます。フルサイズダイポールアンテナなどの整備されたアンテナをつなげると音量も大きく沢山聞こえると思います。逆に室内ビニール線や短縮されたモービルホイップ、Gawant系だと音量が少し小さく、聞こえる局数も少ないでしょう。音量を上げすぎるとセルフ発振することもあるのでイヤホンで聞いている時は注意ください。ATTを上手く利用して受信するテクニックが必要かと思います。メーカー製トランシーバーとは違った技術が必要ですが、そこがまた楽しいところです。

おわり









2021年8月29日日曜日

ダイレクトコンバージョン受信機

 DC受信機の回路図をKicadで描いてみました。(ビギトラ AM SSB編より)


いまのところ基板製作は未定

2021.9.4UPDATED

ELCROWさんへ基板を発注しました!



2021年8月16日月曜日

シングルスーパー受信機製作(完)


 50MHzバージョンもパネル配線完了。50MHzバージョンのVXOコイルはFCZ1R9(1.9MHz)から10uHに変更。2連ポリバリコンは60PF側を使用(KIBANTで使用したものと同じポリバリコン)。スーパーVXO39MHz(13MHz水晶3逓倍)の可変範囲は約50.140MHz~50.290MHz(可変範囲間違えました)50.235MHz~50.290MHz(約55KHz)になりました。

久しぶりに本格的なシングルスーパー受信機を製作しましたがVXOは奥が深いです。

使用する水晶、VXOコイルによって可変範囲の上下限が変わります。バリコンは可変範囲を広げようと容量を大きくしても、ある程度のところで高止まりしました。VXOコイルも同じく可変範囲を欲張って大きくしても発振が暴れて上手く行きませんでした。FCZ1R9は可変範囲が広いのですが発振が不安定となりました(7MHzバージョンはFCZ1R9では発振せず)。手巻きしない場合(普通のインダクタ使用の場合)は、VXOコイルは4.7uH~10uHが良いと思います。50MHzバージョンのVXOコイルは4.7uH + 4.7uHや4.7uH + 6.8uHも試したが発振安定せずNGでした。いまのところ10uHで落ち着いています。7MHzバージョンのVXOコイルは4.7uH→6.8uHに変えたところ7.035MHz~7.130MHzまで可変できるようになり良い感じです。

今回デュアルゲートFETのBF998を初めてIF増幅に使用しました。このデバイスの情報が少なくて不明でしたが、とりあえず従来の回路(ビギトラ3SK59のIF回路を参照)をそのまま入れ替えて製作、動作しました。製作後、少し変更して電源分圧抵抗は電源1/2で設定、ソース抵抗は10Ω(自己バイアス)としました。

しばらくQCXばかり使用していましたが、やはりアナログ的なシングルスーパーも良い感じですね。特に自作で聞くシングルスーパーの音色は好きです。

今回ALLPCBさんでパネルが無料(送料も無料!)で出来ましたし、自作環境は昔に比べて良くなったと思います。Kicadも初めは慣れるまで大変ですが使い慣れると凄い自作ツールとなります。FCZ基板や生基板でやっていた頃に戻れなくなりました。


↓回路図(今回製作した基板と少し異なります。次回製作用にAM検波回路を追加)


部品挿入参考図(今回製作した実装と少し異なるところあり)

(とりあえず完)

2021年8月13日金曜日

シングルスーパー受信機の7MHzバージョン製作

7MHzバージョン用にサトー電気さんで18.432MHzの水晶を購入してVXO回路に取付。FCZコイル1R9との相性が悪いのか異常発振してしまいまいた。

FCZコイルを取り外して10uHと交換しましたが異常発振は収まらず4.7uHに交換したところ正常に発振するようになりました。可変範囲は7.124MHz~7.151MHz(約27KHz)、もう少し広げたいので次回6.8uHに交換してみます

2021.8.22追記
インダクターを4.7uH→6.8uHに変更したところ可変範囲が7.035MHz~7.130MHz(約95KHz)まで広がりました。2連ポリバリコンは140PF側を使用しています。(KIBANT製作で使用したポリバリコンと同じもの)


モービルホイップアンテナを接続して受信してみました。
にゃんダース軍曹(受信状態の動画)↓

ALLPCB無料クーポン利用でパネル基板を製作しました。


DHL送料も無料、全て無料でALLPCBからPCBが届きました。


パネルにSメーター、バリコン、ボリューム、スピーカー直径30㎜(薄型3.5㎜厚)を取り付けて配線しました。スピーカーは接着剤で付けました。

PCBパネルですがシルク印刷を入れてあるのでいい感じかと思います。

恒例のプレゼント企画(終了しました)
2名様に残り1名様にパネルと専用基板を無料で差し上げます。(8/13現在)
条件は製作して感想などを頂ける方にお願い致します。
ブログのコメント欄(非公開設定)からお問い合わせください。

参考回路図、BF998(Dual Gate FET)2個、専用基板を取り付けるベース板(木製)とネジ、ナイロンサポート(黒色)、DCジャック、イヤホンジャック、SMAコネクタ(基板用)も同梱します。


チップ部品はデュアルゲートFET BF998×2個のみ、ローガンズにも優しい?
50MHzと7MHzバージョンで製作しましたが周波数関係を変更すれば他のバンドでも製作可能です。パーツの殆どはサトー電気さんで購入可能です。
Sメーター(ラジケーター)もサトー電気さんで購入しました。

追記2021.12.7
(1)IFフィルターの入出力R1、R2は無くてもIFコイルで最大感度出るようでしたら外した方が良いかもしれません。私が製作時はR1、R2無しで最大感度調整致しました。
(2)Local信号の入力がもし弱いようでしたら抵抗R33、R32を調整又は外してみて下さい。

追記2021.12.25
JL1VNQさんに6mバージョンで製作して頂きました!!
IF増幅部の修正アドバイスを頂きました。
BF998の第2ゲートのバイアス電圧変更で感度アップされています。
IF(11.286MHz)発振回路もVXO化にて可変範囲が広くなっています。
これから製作される方はご参考くださいませ。

修正回路図↓(ぶんきゅうさんのツイートより)

追記2022.2.23
外部SPを接続した時に内部スピーカーがOFFとならないことがわかりました。
AF出力ジャックとSP端子のパターン修正お願い致します。
↓写真参照下さい。赤×印のパターンをカット、青ラインをジャンパー線で接続下さい。


2021年7月24日土曜日

50MHz & 7MHz シングルスーパー受信機の製作

 50MHzシングルスーパー受信機、ケース入れは未だですがとりあえず完成。


受信の様子はこち(にゃんダース軍曹)https://twitter.com/h6iZ1ckTqWKboLA/status/1406108654495944708

回路図通りに製作した後、感度不足を感じて若干変更した。

RFトップの2SK241のソースはジャンパー、AGC抵抗取り外し。

次に7MHzバージョンも製作してみました。(左が50MHz、右が7MHz)


7MHzバージョンは回路図通り、RF用2SK241ソース抵抗(220)、AGC抵抗はそのまま。

IF 11.289MHz、VXOは18MHz台のクリスタル(現在アリエク到着待ち)


アリエクからの水晶がなかなか届かないので手持ちのPLLで18MHz台の信号を入力して動作確認。1m弱の適当なビニール線をつなげると室内でもSSB、CWが受信できました。

↓もう少し受信状況を把握したいのでモービル(駐車場)のホイップアンテナで受信してみました。モービルホイップ(Comet HR40)をつなげると休日の朝ということもあり沢山の局を受信できました。RFトップに重りの抵抗がぶら下がっているのでコイルを回しても同調点がありません。それでも7MHzの信号はほど良く入感しています。BGM感覚で聴くサブ受信機として良い感じです。



次は入れ物を用意しなければならないのですが金属加工が面倒なので基板かアクリルでパネルを製作(CAD図面書いて外注)しようか思案中。


2021年6月12日土曜日

50MHz シングルコンバージョン受信機の製作

 

回路図です。特に目新しいところはありませんがデュアルゲートはチップタイプのBF998を使用してみました。アリエクで安価に入手できるということで採用してみました。

10㎝×10㎝サイズに納めるのに苦労しました。

高周波配置的に少し心配ですが受信のみということで。


基板製作はいつものFusionではなくてJLCPCBへ発注してみました。

5枚以下のプロトタイプ(取り敢えず作ってみる)目的なら安く上がります。

費用は送料込みで約1,300円でした。仕上がりもGoodです。

製作する時間が無くて時々少しずつ半田付けしています。

IF 11.2896MHz 水晶をアリエクで20個購入、Nano VNAでfpとfsが近いものを4個選別しました。写真は終端抵抗で調整した後です。

つづく