2022年12月4日日曜日

SSBジェネレーター用ラダーフィルター製作(6素子)

サトー電気さんで購入した11.2896MHz (HC-49US)水晶9個をNanoVNAでfsとfpを測定しました。
特性の近い6個をラダーフィルターに使用してみます。
ちなみに同じ水晶で昨年シングルスーパー受信機を製作、その時は4素子でしたが今回はトランシーバーなので6素子にしてみます。

Nano VNA設定はCH1 Through、 Center 11.290MHz、Span 50KHz、Format=Logmag、Scale 10db/divにて測定


秋月キットのLCRメーターで水晶の端子間容量を測定

フリーソフトのEasy XFで計算

前回の実績から先ずはC = 33PF、2C = 68PFで組んでみました。キャリアポイントはUSB 11.2872MHz、LSB 11.2894MHz

リップルが出てます(R1=330Ωは未装着)


入力側に330Ω(R1)補正抵抗を付けて測定したところ殆ど変化無し(少し減衰しただけ)。

昨年製作したシングルスーパー受信機の4素子と同様に入出力R1(330Ω)R2(1.6KΩ)は無しで良さそう。

昨年製作した4素子(下)と今回の6素子(上)を比較すると6素子のシェイプファクターが改善されているのがわかります。(帯域外のキレが良くなっています。)


2022.12.27追記
今回製作したラダーフィルターの入力損失をTiny SAを使用して簡易的に測定してみた。
クリスタルフィルター入力側(DSB)

クリスタルフィルター出力側(SSB)
-33.1dBm入力側と-40.6dBm出力側の差は7.5dB損失であった。マッチング回路無し6素子2.2KHzの自作フィルターとしてはとりあえず👌OKかと思います。

2023.1.29追記
調整(SWダイオードの抵抗値変更)して改善。Xtalフィルター入力側-30.1dBm、出力側で-33.6dBmとなり損失は3.5dBm。

クリスタルフィルター入力側

クリスタルフィルター出力側


測定方法

ノートPCから2トーン(800Hz  + 2000Hz)の信号をフリーソフトWave Geneで出力してジェネレーター基板のマイク端子へ入力。


キャリアポイントの調整

USBモードのキャリアポイント調整はSW-3BのUSBモードで受信しながらウォークマンからの音楽(マイクへ入力)の音色が11.2872MHzで綺麗に聞こえるように11.2896MHz発振回路(2SC1906)のC13(60PFに変更した)トリマコンデンサを調整します。


USB/LSBどちらでもクリスタルフィルター後の出力レベルは-40~-41dBmでした。このままトランスバーター回路のミキサーへ入力するには少しレベル不足かも。レベル不足の場合はトランスバーター回路側で2SK241アンプ等で増幅しようと思います。ミキサーで使用予定のSA612(SA602, NE612)の入力レベルは-40dBmで良さそうです。(RFワールドNo.56号 P.19 図8.17ミキサーユニットの入出力特性を参照)











 





0 件のコメント:

コメントを投稿