2024年2月6日火曜日

アルインコ電源DM-330MV修理

ご近所のOM様よりIC-756ProIII修理を預かった時にアルインコ電源DM-330MV(32A)も一緒に預かりました。
NGと書いたテープが貼ってあり電源が入らないとのことです。
何故電源が入らなくなったのか故障した時の原因を聞くのを忘れました。(たぶん電源ケーブルを接続する時にショートさせた?のかなと思います)

スイッチング電源なのでコンパクトです。
内部は高圧が流れている部分があるのでテスターを当てる時は注意が必要です。
仕事で工業用高周波アンプを修理していますがスイッチング電源が壊れた場合は修理せずに新品交換をしています。なので実は初めて修理します。

回路図はドイツの有名サイトからダウンロードできました。

テスターで各部の電圧を測定するとQ1、Q2スイッチングトランジスターの電圧がおかしい(低い)ことがわかりました。

スイッチトランジスターQ1、Q2はテスターで簡易確認したところ大丈夫そうです。(外すのが面倒なのでとりあえず基板に付いたままテスターで確認)

他に回路上つながる各素子(抵抗、ダイオード)も確認したところQ1のコレクターに接続されているR27(390KΩ)が無限大になっていました。
手持ちの抵抗で390KΩが無いため2個合成させて取り付けました。
交換後にもう一度テスターで確認すると残念ながらまだ電圧が低い(2V)です。

(他の作業がある為、ここで一旦修理を中断しました。)

数日後に修理再開(その2)
何気なく基板を目視していたらD4ダイオードのところが焼けて炭化しているのを発見しました。
ダイオードが付いている部分の基板とパターンが焼けて炭化しています!
↓裏側も焼け焦げていますね。

ダイオードを外してテスターで確認するとやはり焼損していました。
新品のダイオードと交換、パターンも導通しているのを確認しました。
交換後に再度テスターで電圧を確認、残念ながらまだ電圧が低いです。

(他の作業がある為、ここで一旦修理を中断しました。)

つづく






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