icom IC-706修理
依頼内容は50W<->100Wがスイッチで切り替わらない、UPスイッチが効かない、変調感度アップ
50W<->100Wがスイッチで切り替わらないのは50Wポジションでボリュームを調整して終わり
スイッチで50W<->100Wが切り替わるようになりました、50WポジションでもMax100Wに調整されていたようです
UPスイッチが効かないのはスイッチとシリーズに入っているチップ抵抗の破損
恐らくフロントパネルのカバー開閉で接触破損させてしまったようです
小さくてコテ先にくっつきそうでしたが、なんとか交換できました
変調感度アップはマイクアンプIC22のフィードバック抵抗の定数変更でできますが難儀しました
改造場所はMainボード、ケーブル関係を抜いて基板を筐体から取り出します。
取り出したMain基板
IC22の21ピンにつながっているR236を交換しますが他のチップ部品に囲まれてコテ先がピンポイントで当てられません、おまけにC210とパラにパッドがつながっているので取れてしまいそうになりました。
使用されているチップ抵抗はJIS1608(1.6mm x 0.8mm)で米粒より小さいです。
とてもハンダコテでつけるような部品ではありません
何度かコテを当ててトライしましたがパターン損傷の恐れがあるため中止しました
チップ部品はバッチ処理(リフロー)で付ける部品でパターンも小さく、とても手付けによるハンダコテの熱に耐えられません。2~3秒以内で付ける必要があります。修理作業が破壊作業になるのでオーナーさんにはごめんなさいしましたm(_ _)m
おわり
4 件のコメント:
その手のチップ部品、昔良く半田付けしました。うちに温度コンとルールできる半田こてがあるのと腕が鈍ってなければ半田付けできますよ!
ただし、部品が小さいので今や拡大鏡がないと見えません(笑)
私には無理でした、超難しい、自分の指をハンダ付けしそうになりました、チップ小さ過ぎてよく見えないです。
こういう修理の原因をみつけるのもすごいが、チップ部品を交換すると言うのは神業ですねえ。
チップも大きいサイズはなんとか手付けできますが、今回みたいな小さいのは殆ど無茶に等しいですね。
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