*FT757の修理を時々お問い合わせ頂きますが、申し訳ございません、現在FT757の修理は対応しておりません。基板及び部品の劣化が激しく、修理しても、すぐに他の場所で不具合が起きます。
YaesuのFT757GXを久しぶりに入手
Yahoo Auctionで動作未確認で12K也
出展時の写真では長い間放置されていたような外観でいかにもジャンクっぽい感じ
FT757は過去数台オークションで入手したが25年の歳月で部品や基板の劣化が多い。
完全動作品はよほどコンディションの良いラッキー賞的存在かと。
到着後、電源ラインをテスターでチェックしてからパワーを導入(古いリグは必ず導通チェックを行ってから)
とりあえず電源は入り、受信ノイズが聞こえたので第一段階はクリア
次に送信動作、PTTを押しても受信のまま、送信に切り替わらない
まあこんなもんである、
カバーを外し、アンプユニットを目視チェック
まずプリドライバー用電源の3端子REG7808のモールドが割れている(大電流が流れてぶっ飛んだ跡)が見えた(蜘蛛の巣もHi)
I got junk FT-757GX by Yahoo Auction won JPY12,000 (approx USD120)
Looks long time leaving without power ON.
I repaired some FT-757 before, most of them were problem on electrical components and PCB itself.
It is very few chances to get perfect working condition these days.
My FT-757GX was OK for receiving but nothing work at transmitting.
Mostly like this..
Opened cover and checked final unit.
First, I found regurator IC 7808 for predriver(2SC1971) was broken by suerge current.
続いて電源ラインのタンタルC24がショートで破損した跡を発見
おそらくタンタルがショートして、電源ラインのTR類がダメージを負ったと思われます
まずはアンプユニットを取り外して破損した部品(予防を含めタンタル全て、電源ラインの7808、PTT回路TR類)を良否確認しながら交換
アンプユニットはいつもシリコングリースであちこち白くなってしまうので苦手
基板を外してから更に2SA1012と2SC458のB-C間に接続されているR37が焦げているのを発見
結局、タンタル全てと2SA1012、7808REG、2SD808、2SC458D、R37(1K)を交換。
2SD808、2SC458Dは手持ちのTRから同等品を選別して交換した、他は偶々あった同じ型番を交換。
交換後、再度組み込んで電源ON、送信用電圧が出ているかテスターを当てようと思っている間にリレーが高速ON&OFFを繰り返す音が出始めた。この症状は古いリグでよく起きる現象でリレーのサージ防止用のダイオードのショート
古いリグは一か所治すとすぐ次の症状が出ますHi
再びアンプユニットの配線を外して(沢山のネジも)、ダイオードを交換、再度組み立て(フーッ疲れる)
ダイオード交換後、再度電源ON、各端子のTX+電圧をチェック、「あれっ、出てない!」
3か所あるTX+端子のうち、2ヶ所出ていません。
原因はパターンの劣化で、ジャンパー処理にて対処
(ちなみにダイオードショートが原因で2SA1012が再び破損、部品箱に1個だけ残っていたのでなんとか無事交換)
もうこれでOK!と安堵しながら、再度組み立て、電源ON、今度は無事送信モードに切り替わり、フロントパネルの送信(ON AIRの赤いLEDも点灯)
パワー計を見ると、「あれっ!」パワーが出ておりません!
RFプローブでチェックすると2SC1971の入力電圧より出力電圧が少ない(殆ど無い)ではありませんか
早速手持ちの虎の子(残り2個)の2SC1971と交換。外した1971はHfeが7しかありませんでした
2SC1971も交換したし、もう大丈夫と思いながら再度組み込み、パワー計を接続してPTTをON!
「あらっ?」、まだパワーが出ましぇん!、WHY?
RFプローブでチェックするとやはり2SC1971の入力ではOK,出力が殆どありません
NFB用の緑色のインダクターの劣化を疑ってLCRメーターで測定しましたが定格通り3.3uH
回路図を再度見るとエミッター抵抗4.7オームが入っています、まさかと思いつつ外して測定すると、なんと18Kオーム近くあります。4.7オームから18Kオームに経年変化していたのでした。これではゲインが下がってパワーが出るはずありません。見たところ外観上は問題なさそうですが、しっかり抵抗値が変化してました。
新しい4.7オームに交換し、無事100W出力が出るようになりました。
交換した部品たち
実はこれで終わりではありません
無事送信できるようになり、パワーも出るようになりましたが、AM、FM、CWモードではOKですがSSBではパワーが全く出ません。どの辺が原因なのか大体想像できていますが、一筋縄では行かないFT-757、まだ結構手がかかりそうです
あー、(入札)辞めときゃよかった、と今更思っても遅い、のんびり直します
2013.7.7追記
さて修理でも再開しようかと思ったらSSBモードでも送信できた。
But若干キャリアポイントがズレているようである。
あと受信プリアンプのスイッチを入れるとノイズ増大、2SK125の劣化だろうか
今週末はフロントパネルを軽く清掃して終わり
Yahoo Auctionで動作未確認で12K也
出展時の写真では長い間放置されていたような外観でいかにもジャンクっぽい感じ
FT757は過去数台オークションで入手したが25年の歳月で部品や基板の劣化が多い。
完全動作品はよほどコンディションの良いラッキー賞的存在かと。
到着後、電源ラインをテスターでチェックしてからパワーを導入(古いリグは必ず導通チェックを行ってから)
とりあえず電源は入り、受信ノイズが聞こえたので第一段階はクリア
次に送信動作、PTTを押しても受信のまま、送信に切り替わらない
まあこんなもんである、
カバーを外し、アンプユニットを目視チェック
まずプリドライバー用電源の3端子REG7808のモールドが割れている(大電流が流れてぶっ飛んだ跡)が見えた(蜘蛛の巣もHi)
I got junk FT-757GX by Yahoo Auction won JPY12,000 (approx USD120)
Looks long time leaving without power ON.
I repaired some FT-757 before, most of them were problem on electrical components and PCB itself.
It is very few chances to get perfect working condition these days.
My FT-757GX was OK for receiving but nothing work at transmitting.
Mostly like this..
Opened cover and checked final unit.
First, I found regurator IC 7808 for predriver(2SC1971) was broken by suerge current.
続いて電源ラインのタンタルC24がショートで破損した跡を発見
おそらくタンタルがショートして、電源ラインのTR類がダメージを負ったと思われます
まずはアンプユニットを取り外して破損した部品(予防を含めタンタル全て、電源ラインの7808、PTT回路TR類)を良否確認しながら交換
アンプユニットはいつもシリコングリースであちこち白くなってしまうので苦手
基板を外してから更に2SA1012と2SC458のB-C間に接続されているR37が焦げているのを発見
結局、タンタル全てと2SA1012、7808REG、2SD808、2SC458D、R37(1K)を交換。
2SD808、2SC458Dは手持ちのTRから同等品を選別して交換した、他は偶々あった同じ型番を交換。
交換後、再度組み込んで電源ON、送信用電圧が出ているかテスターを当てようと思っている間にリレーが高速ON&OFFを繰り返す音が出始めた。この症状は古いリグでよく起きる現象でリレーのサージ防止用のダイオードのショート
古いリグは一か所治すとすぐ次の症状が出ますHi
再びアンプユニットの配線を外して(沢山のネジも)、ダイオードを交換、再度組み立て(フーッ疲れる)
ダイオード交換後、再度電源ON、各端子のTX+電圧をチェック、「あれっ、出てない!」
3か所あるTX+端子のうち、2ヶ所出ていません。
原因はパターンの劣化で、ジャンパー処理にて対処
(ちなみにダイオードショートが原因で2SA1012が再び破損、部品箱に1個だけ残っていたのでなんとか無事交換)
もうこれでOK!と安堵しながら、再度組み立て、電源ON、今度は無事送信モードに切り替わり、フロントパネルの送信(ON AIRの赤いLEDも点灯)
パワー計を見ると、「あれっ!」パワーが出ておりません!
RFプローブでチェックすると2SC1971の入力電圧より出力電圧が少ない(殆ど無い)ではありませんか
早速手持ちの虎の子(残り2個)の2SC1971と交換。外した1971はHfeが7しかありませんでした
2SC1971も交換したし、もう大丈夫と思いながら再度組み込み、パワー計を接続してPTTをON!
「あらっ?」、まだパワーが出ましぇん!、WHY?
RFプローブでチェックするとやはり2SC1971の入力ではOK,出力が殆どありません
NFB用の緑色のインダクターの劣化を疑ってLCRメーターで測定しましたが定格通り3.3uH
回路図を再度見るとエミッター抵抗4.7オームが入っています、まさかと思いつつ外して測定すると、なんと18Kオーム近くあります。4.7オームから18Kオームに経年変化していたのでした。これではゲインが下がってパワーが出るはずありません。見たところ外観上は問題なさそうですが、しっかり抵抗値が変化してました。
新しい4.7オームに交換し、無事100W出力が出るようになりました。
交換した部品たち
実はこれで終わりではありません
無事送信できるようになり、パワーも出るようになりましたが、AM、FM、CWモードではOKですがSSBではパワーが全く出ません。どの辺が原因なのか大体想像できていますが、一筋縄では行かないFT-757、まだ結構手がかかりそうです
あー、(入札)辞めときゃよかった、と今更思っても遅い、のんびり直します
2013.7.7追記
さて修理でも再開しようかと思ったらSSBモードでも送信できた。
But若干キャリアポイントがズレているようである。
あと受信プリアンプのスイッチを入れるとノイズ増大、2SK125の劣化だろうか
今週末はフロントパネルを軽く清掃して終わり