koji


2021年9月23日木曜日

7Mhzダイレクトコンバージョン受信機の製作


★キット頒布とNewバージョンの記事はこちらをクリック 
受信部ミキサーへのLO信号レベルを調整してセルフ発振しないギリギリのレベル約-20dBmにしました。C13を3PF→8PFに変更(基板裏に5PFを追加)
受信感度は-123dBmくらいです。
同じ条件で自作シングルスーパー受信機を測定したところ-153dBmでした。
(TinySAのSG出力を利用して測定)

※使用環境によりセルフ発振する場合はATTボリュームを調整するか
C13を少し小さくします。
C13を6PFにすると感度は約-110dBmくらいです。


Elecrowに発注した基板が届きました。(9月14日)

回路を再掲(ビギトラAM/SSB編より)


Kicadの3D画像(部品搭載の参照用)

部品リスト
ポリバリコンはFM用が入手が難しくなりAM用2連バリコンの容量が小さい側(約60PF)を使用しました。可変範囲は7.000MHz~7.150MHzくらいになりました。
FCZコイルはサトー電気(横浜店)にて購入。抵抗、コンデンサ関係はAliexpressで中国より個人輸入(この中国製セラミックコンデンサに後で泣かされることに...)。


セラミックコンデンサ、抵抗、LM386、TRなど粛々と半田付けしていきます。
早い人なら数時間で基板半田付けは完成するでしょう。
私は毎日少しずつ作業して数日かかりました。
TinySAで発振周波数と出力レベルを確認します。
2倍高調波が出ていますね。


T1コイル(発振回路)で可変帯域が下限7.000MHz~上限約7.145MHzくらいになるように調整しました。
VFO出力のカップリングC13は10PF、56PF、100PFと色々試しましたが結局最後に3PFに戻しました。AM用2連バリコン60PF側を使用してもC2(15PF),C3(33PF)は回路図通りでOKでした。

完成後、全く受信音がしないのでデバック作業に手間取りました。
Qダンプ抵抗を外したり、Cカップリングコンデンサを色々変えたりしましたが全然わからず数日費やしてしまいました。ふとAFローパスフィルタのCを外したら発振するものの受信できるようになったので念のためLCRメーターでチェックしたところ何と不良品でコンデンサが抵抗になっていました。
部品を交換したら全く問題無く受信できるようになりました。
中国製の部品は注意しないとだめですね。

動作確認のため駐車場の車からモービルホイップで受信してみました。


アンテナはコメットのHR7、長さ約2mです。

フロントパネルとツマミ類を取り付けて完了です。



50㎜×100㎜サイズの板があればいいのですが100㎜×100㎜しかないので後日カットして接着剤で取付予定、カマボコ板がちょうどいい感じです。 



前回製作したシングルスーパー受信機と比べると半分のサイズなのでコンパクトです。

まだ製作したばかりですが受信音はダイレクトコンバージョン受信機らしい聴きやすい音色です。接続するアンテナにかなり左右されます。フルサイズダイポールアンテナなどの整備されたアンテナをつなげると音量も大きく沢山聞こえると思います。逆に室内ビニール線や短縮されたモービルホイップ、Gawant系だと音量が少し小さく、聞こえる局数も少ないでしょう。音量を上げすぎるとセルフ発振することもあるのでイヤホンで聞いている時は注意ください。ATTを上手く利用して受信するテクニックが必要かと思います。メーカー製トランシーバーとは違った技術が必要ですが、そこがまた楽しいところです。

おわり









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