昨年4月頃にヤフオクで落札して使用していたTS-850Dを修理しました。
(修理したのが昨年末ですが備忘録としてブログ記事にしました。)
症状は極まれにPLLが暴走して送受信不可になってしまうことです。これが1か月に1回くらいしか出ないので面倒なこともあり放置しておりました。
PLL基板は上カバーを外してスピーカーの下にあります、小さな基板が付いている金属カバーを外すとPLL基板が見えます。
問題のカスタムICの番号は68312で改良バージョンです。
ネット検索情報によるとTS-850無線機シリアル番号の頭が4以降のロットはカスタムICが改良バージョンになっているらしいとのことなのでオークションで落札する時もシリアル番号が撮影されていて確認してから落札しました。
液漏れした電解コンデンサをパターン剥離させないように注意しながら外します。写真で見てわかるかと思いますが一番左に普通の縦型の大きな電解コンデンサが付いていますが、これはSMDコンデンサを外す時にパターン剥離してやむを得ず付けたものです。ネットでよく書かれている指で回転させて外す方法をやってしまいパターン剝離しました。
この基板は片面基板(パターンが片面にしかない)でパターン幅も細い為、絶対にコンデンサを回転させて外してはダメです。必ずパターン剝離します。
詳しくは書きませんが半田コテで外すのは凄く難しくて大変でした。半田コテ作業に慣れていない方はオススメできません。(というか半田コテでパターン剝離しないで外すのは不可能と思います)
全ての電解コンデンサを新しいものに交換しました。※コンデンサを外した時にアルコールで基板を綺麗に洗浄しました。電解液が残っているとパターンを蝕むためです。
基板パターンのあちこちが電解液で虫食い状態になっていました。もうこれ以上放置すると取り返しのつかない状態でした。たぶんギリギリ大丈夫だろうみたいな感じです。
よくヤフオクで古いTS-850が出品されていますがもし入手される場合はこの大変厄介な電解コンデンサの交換と改良カスタムICであることを考慮されることをお勧めします。
取り敢えずしばらく様子を見て使ってみたいと思います。
あと周波数表示部分の基板とAF回路基板にも液漏れ電解コンデンサがあるらしいので早目に交換せねば....
0 件のコメント:
コメントを投稿